2016年11月16日水曜日

葉山町防災訓練参加の報告

11月12日~13日、1泊2日の訓練に葉山町より依頼を受け、私もかなりのハードスケジュールの中でしたが、我がボランティアも1泊2日の   防災訓練は初めてでしたが、良い勉強となるため、そして住民の方々の為に引き受けました。前日とはうって変わっての良い天気となり、暖かな初日となりました。



まず驚いたのはテント泊の方が、多いこと。年齢層も若い❕今までの防災訓練は高齢者が多かったけれど、こちらは別世界😅皆さん、キャンプ気分。こども達の参加も多まるで学校の放課後状態。ペットとの同行避難で参加者は12匹、内7匹は防災訓練中預かりました。2匹が宿泊参加予定でしたが、飼い主さんの都合にて、1匹のみとなりました。ケージを持参しない方もこちらで管理。皆さん、初めての体験ですから、どんなことでも対応させていただきました。何でも最初が肝心。次回に繋がることが大切です。私は「同行避難」について、色々な方面からの話を行い、それぞれの相談に対応しました。

私の話は16時~でしたが、前の訓練が押せ押せ状態で40分遅れでスタート。夕方より寒くなり、私の話をわざわざ聞きに来てくださった方も、また、この話を聞いてから帰宅する予定だった方も、寒さには勝てず、残念だけど…と5名ほど断念し、お帰りになりました。今回の訓練中、苦情対応がありました。その内容についてですが、訓練に入る前から、私に「ペット飼育者」に対しての苦情を私に言ってきましたが、話の内容は「もっとも」なご意見でした。「海岸清掃をしていると、ビニールで取った排泄物がビニールごと砂に埋められている。自分では処理したくないんだろう。このようなゴミの量がかなりある」「長いリードで歩かせていて、こちらのことなど気にしない。危ないし、こちらは嫌だ」等。私もそれを聞いて悲しくなりました。

さて、本題に入ります。皆さんが訓練に参加している時間こちらで犬を管理しました。初めてケージに入った犬達が二匹いましたが、1匹を除いて静かにまったり過ごしていました。1匹のみ飼い主さんの後追いが酷く、しばらく吠えますが、やっと静かになりました。飼い主さんの声が聞こえると吠えるのです。その度に私は吠えさせないトレーニングを開始。これも日頃の関わり方がポイントとなるのです。訓練が終了し、それぞれの飼い主さんが引き取りに来ました。吠えたりしていた犬は私たちの管理する場所でなく、自分達のテントで宿泊とのこと。今回私物のテント泊でのペット同行避難はokとなって
いたため、飼い主さんのテントへ。しかし、テントに戻った途端、吠え始めました。30分も経たないうちに先程の方が私の所へ来て、かなりの勢いで「何であのテントに居るんだ!近くに自分もテントを張るのに冗談じゃない❕犬は向こうの場所で管理だろうが❗何であそこなんだよ❗」と。しばらく相手が気がすむまで傾聴。途切れたところで、「わかりました、飼い主さんと相談してみますね」とお伝えして飼い主さんにお話し。結局ペット専用避難所でケージ内で管理となりました。ペット専用避難所は人間の避難所から見えない場所、人間の動線がない場所に設定され、多少吠えてもダイレクトに響かない場所でした。場所としては最高の所であると感じました。その犬は結果、朝までおとなしく過ごしていました。夕方から風が冷たくなり、寒くなりました。夜間はペット避難所はその犬だけのお泊まりになりましたが、何度も見に行き朝を迎えました。飼い主さんが現れると犬は大喜びでテンションMax❕ケージでの管理のポイント、注意点をお伝えしました。皆さんが訓練中の時、ケージで静かに過ごしている犬たちを、時々覗きにいらっしゃる方々は、静かに待っていることにとても驚かれていました。少しでも体験して、他の方々にも見ていただくことで、少しでも避難所で受け入れられることを目的にしています。
葉山町長さんも訪ねてくださり、ご挨拶。若い町長さん。一緒に体験して、こどもたちとのコミュニケーションもバッチリ👍夜は焚き火で盛り上がっていました。翌日は風も止み、穏やかな朝を迎えました。皆さんで体操を行ったり、訓練後撤収を手伝い、無事に終了しました。皆さんより「体験して、よかった」と言う声を多く聞くことが出来、嬉しかったです。
今回新たな問題点、課題も多くみつかり、次回に向けて少しまとめを行わなくては😅と考えています。1泊2日の体験で、子供達は「また、キャンプしたいな🎵」と楽しそうに帰っていきましたが、これが半年~それ以上続く現実があることを私は今自分の眼で見ているものと、私が、実際被災地をまわり見てきたものの温度差をゴクリと飲み込み、終了しました。私にとっては貴重な経験となりました。苦情対応は神経を消耗しましたが、ある意味たった1泊で苦情が出たこと。現実のものとして、皆が受け止めてほしいのです。葉山は5人に一人がペットを飼育していると聞きました。ならば、もっと真剣に考えなければなりません。他の地域でも同じです。事前の準備が重要です。私は何度も「テント泊、車中泊、避難所での人間と一緒に過ごすことの難しさ」をお話ししてきました。熊本ではある獣医さんが多くのペットたちを受け入れTVにも取り上げられましたが、それはほんの一握りなのです。私はそれ以外のペット達、飼い主さん達の苦悩を実際見てきました。「避難所へペットをつれて固まっていれば何とかしてくれる」と思っていませんか?「その時に考えてくれる」なんて思っていませんか?それはペット飼育者の勝手な思い込みです。災害時は人間が優先であり、被災して混乱している中で、ペットのことなど取り合ってなどもらえないのが当たり前です。ならば、災害前からペット避難者同士でのコミュニティを作り、「災害時、避難所でどこに集まりどのようにして管理していくか? 」を話し合い、それを各避難所の責任者と話し合い、全体の構図をつくることが必要なのです。今回テント泊では厳しいことが実証されたこともよかったと思います。
今後この体験で、また苦手な方々が実際に見て、確認したことで、良い方向に向かうことを願います👍
殆ど一睡もせず、宿泊犬を管理出来、この犬も色々と学習したことと思います。町長さんともご挨拶を行いました。
今回寒さはありましたが、お天気が良く、良い訓練が出来たと思います。是非次回はもっと多くの方が参加出来るようになることを期待し、訓練は終了しました。





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