まだまだ残暑が続きます、引き続き熱中症対策を忘れずにお過ごしください。
さて、責任者・渡辺は7月30日~8月8日まで2回目の熊本での活動を行ってきました。
ご報告します、長文になりますが宜しかったらお読みください。
「ペットについての活動報告」
南阿蘇を出発し、熊本市内へ。5月の活動の時と殆ど変わらない光景が目に入ってきた。南阿蘇と何が違うか、この時わかった。南阿蘇は家に殆どブルーシートがかからず、そのままの状態が多いのだ。私が5月に訪ねた避難所も変わらず。唯一変わったのは車中泊していた、グランメッセ熊本に車中泊の人が減ったこと。テント生活の方は相変わらず。トレーラーハウスが、福祉避難所となっていた。
さて、本日は前回の時にも関わった「ドッグレスキュー熊本」での活動だった。タニタとドッグレスキュー熊本の生松さんとの協賛で、仮設に入居しているペットと同伴の方々へ温度計と湿度計がついている物を無料で配付することだった。先ずは、お手紙と温度計の袋詰めから開始。昼前から西原村、益城町の仮設住宅を一人で廻った。が、西原村で第一関門(^_^;)仮設住宅に入るボランティアは先ずは役場の総務課へと社協の人に言われ、役場へ。役場の総務課は、災害ボランティアセンターへ行け。と。災害ボランティアセンターへ行き、動物支援ボランティア(清川村しっぽの会)を探すが、不在。その為人間の方へ。散々色々まわされて、結果は「うちの村としては無料で、配付するものは禁止となった」とのこと。近くで聞いていたスタッフが「それは酷くない?」と。
その旨を生松さんに報告し、後日その仮設住宅居住者の方でペット飼育の方を介して、ペット飼育居住者のおおよその数を置きに行き、お願いした。それから益城町の仮設住宅回り。これが大変だった。記してある住所がナビで検索できない。苦労した。仮設になると、誰がベットを飼っているかわからなくなる。ましてや日中は自宅の片付け、仕事で不在が多い。誰も外に居ない。一軒一軒を歩きながら様子を伺い、洗濯物を干している人や子供たちに尋ねる。不思議なことに周りのことを殆ど知らないというか、接点がないのだ。早くに居住が始まった益城町のところでさえも2ヶ月が経過しても同じ状態であった。唯一小さなお子さんたちのいらっしゃるお母さんたちはネットワークが出来上がりつつあった。ペット飼育者でなくても、私は看護師の立場から、高齢者のかたにも、お分けして、熱中症についてもお話をしてきた。熊本は湿気が高く、また仮設住宅の立地場所がなぜか山間部も多く、風が入りにくいため、熱中症の危険性が高くなると感じた。仮設住宅も温度計があるところと、無い所がある。仮設住宅があるところは不便な所が多い。15才の犬の飼い主より相談を受けたり、猫を自宅に残しているおじいちゃんの相談を受けたり、保護団体から説明を受けたり、益城町の議員さんに自分の今の活動について説明をして、協力を得た。ドッグレスキュー熊本は被災した家族の預かりの犬22匹がいた。猫も8匹いたが、この猫たちは震災後生まれた猫たちであり、飼い主はいない。避妊、去勢をしていないために、震災後行方不明になったりしていた猫同士の交配が進み、仮設住宅、避難所周辺にもえさをもらうために猫たちが多く見受けられた。預かりの犬たちは、仮説住宅に入居が決まっても、原則室内飼い、ケージ内での飼育のため、人間の居住空間が狭まってしまうことや、みなし仮設住宅に当選しても入居する直前になって「ペット禁止」といわれ、仕方がなく、
南阿蘇を出発し、熊本市内へ。5月の活動の時と殆ど変わらない光景が目に入ってきた。南阿蘇と何が違うか、この時わかった。南阿蘇は家に殆どブルーシートがかからず、そのままの状態が多いのだ。私が5月に訪ねた避難所も変わらず。唯一変わったのは車中泊していた、グランメッセ熊本に車中泊の人が減ったこと。テント生活の方は相変わらず。トレーラーハウスが、福祉避難所となっていた。
さて、本日は前回の時にも関わった「ドッグレスキュー熊本」での活動だった。タニタとドッグレスキュー熊本の生松さんとの協賛で、仮設に入居しているペットと同伴の方々へ温度計と湿度計がついている物を無料で配付することだった。先ずは、お手紙と温度計の袋詰めから開始。昼前から西原村、益城町の仮設住宅を一人で廻った。が、西原村で第一関門(^_^;)仮設住宅に入るボランティアは先ずは役場の総務課へと社協の人に言われ、役場へ。役場の総務課は、災害ボランティアセンターへ行け。と。災害ボランティアセンターへ行き、動物支援ボランティア(清川村しっぽの会)を探すが、不在。その為人間の方へ。散々色々まわされて、結果は「うちの村としては無料で、配付するものは禁止となった」とのこと。近くで聞いていたスタッフが「それは酷くない?」と。
その旨を生松さんに報告し、後日その仮設住宅居住者の方でペット飼育の方を介して、ペット飼育居住者のおおよその数を置きに行き、お願いした。それから益城町の仮設住宅回り。これが大変だった。記してある住所がナビで検索できない。苦労した。仮設になると、誰がベットを飼っているかわからなくなる。ましてや日中は自宅の片付け、仕事で不在が多い。誰も外に居ない。一軒一軒を歩きながら様子を伺い、洗濯物を干している人や子供たちに尋ねる。不思議なことに周りのことを殆ど知らないというか、接点がないのだ。早くに居住が始まった益城町のところでさえも2ヶ月が経過しても同じ状態であった。唯一小さなお子さんたちのいらっしゃるお母さんたちはネットワークが出来上がりつつあった。ペット飼育者でなくても、私は看護師の立場から、高齢者のかたにも、お分けして、熱中症についてもお話をしてきた。熊本は湿気が高く、また仮設住宅の立地場所がなぜか山間部も多く、風が入りにくいため、熱中症の危険性が高くなると感じた。仮設住宅も温度計があるところと、無い所がある。仮設住宅があるところは不便な所が多い。15才の犬の飼い主より相談を受けたり、猫を自宅に残しているおじいちゃんの相談を受けたり、保護団体から説明を受けたり、益城町の議員さんに自分の今の活動について説明をして、協力を得た。ドッグレスキュー熊本は被災した家族の預かりの犬22匹がいた。猫も8匹いたが、この猫たちは震災後生まれた猫たちであり、飼い主はいない。避妊、去勢をしていないために、震災後行方不明になったりしていた猫同士の交配が進み、仮設住宅、避難所周辺にもえさをもらうために猫たちが多く見受けられた。預かりの犬たちは、仮説住宅に入居が決まっても、原則室内飼い、ケージ内での飼育のため、人間の居住空間が狭まってしまうことや、みなし仮設住宅に当選しても入居する直前になって「ペット禁止」といわれ、仕方がなく、
分かれて暮らすことになっているという。
ドッグレスキュー熊本では、一度預かった場合、引き取る期間までは犬の精神的負担の軽減から、面会はできないという。
ある仮設住宅で高齢の女性で一人暮らしの方から相談を受けた。「生後6ヶ月の犬が倒壊している家に残してある。毎日そこへ行って世話をしてくる。夕方までその家に私はいる。なぜなら、この仮設住宅から家までは遠いから。、毎日からだがしんどくて大変だ」と。
こちらへ連れてくるようにお伝えすると「家の中でどうやったらいいかわからない」と。
その方の居住スペースは5.7畳 のみ。私が中に入り、犬を置く場所などをコーデイネートすると、
「どうやって室内で飼育したらよいかわからない」とのこと。この件に関してもアドバイスを行い、現在あるものから使用することをお伝えした。
私は子犬のことを考えた。どんな思いでこの余震が続く中、それも夜は人間が居住していないため真っ暗なのだ。生活音も無い中で過ごしてきたのだろうかと。もちろん人間も大切だが、口の利けないペットたちがどのような思いをしているだろうかと考えると、切なく、どこにぶつけたらよいのかわからない怒りがこみ上げてきた。この子犬は今の時期、人間とかかわることが必要な時期に、かえって警戒心のみが育ってしまい、後々いろいろな問題を発症しやすくなってしまうことが気になった。
仮説を廻って感じたのだが、中型~大型犬は室内ではスペースが無く、結局外でつないで飼育しているケースが目立つ。できない場合はほかに預けるケースがあったが、毎日通うのは大変なこととなる。外につないでいる場合、日陰を見つけることが環境的に難ししところもある。また外出時に子供たちが手を出す危険性もある。室内飼育している犬もインターホンや人が通るたびにものすごい勢いで吠え掛かる。私も訪問時に足をかまれることがあった。
仮設が早いところで入居が始まって2ヶ月が経過。すでに飼育者以外の方から苦情が出ていることを耳にした。すべての仮設住宅が「ペット可」となっているのだが、御船町のある仮設住宅を訪ねると「ペットなんか家に入れるもんじゃない!ここには1匹もいない!」と強くこちらへ言ってくるところもあったことは事実である。
避難所から、仮設、みなし仮設へ移る人たちが多い中、いまだに仮設入居待ちで避難所にいらっしゃる方もいた。
南阿蘇村、立野地区からの避難所にはペット飼育者の方はテント生活であった。避難所によって、テント生活の方々の中でもテント内にエアコンが入っているところもあったが、ほとんどはエアコンなしでの生活だった。すでに100日が経過している。私が訪問したときも、ものすごい雷雨となっていた。そんな中でもじっと耐えているのだ。犬たち、猫たちも同じである。犬では雷が怖くて、とにかく小さく狭いところに頭だけ突っ込みじっと耐えている姿があった。
大津町の避難所でもペット飼育者はテント泊であった。日中は暑さでテント内にはいられないため、駐車場に停めている車内でエンジンをかけ、愛犬と一緒に眠っていた。
愛犬も飼い主も気持ちよさそうにしていた。毎日がこの繰り返しである。
私が今回前半に南阿蘇で活動していたとき、一時的に阿蘇のペット可の旅館で預かりを行っていたが夏のシーズンになったため、その旅館から南阿蘇の福祉避難所へ移すことを聞いた。そのときに受け入れる避難所の責任者の方とお話しする機会を持った。しかし、責任者の方は私に不安をぶつけてきた。1.設置方法がわからない。(場所など)2.飼い主さんからの質問に答えられない。①ケージって何?そんなところに入れて大丈夫?
②となる同士犬をくっつけても大丈夫?③そばに私がいるのに外において大丈夫なの?
④ほかの動物がそばにいて大丈夫?など
すべて回答し、アドバイスを行ってきた。
それから3日後、その施設受け入れの日がやってきた為、施設へ連絡をとると、「日程が変更になった。」とのこと。以前お伝えしたテント、ケージの準備などの件を再度確認すると、役場から何の連絡も無いとのこと。私が直接その件についてのことを役場へ確認すると、
「わからない、そのようなことは聞いていない」とのこと。ケージの件について再度たずねると、「ケージだけは用意できている」との回答があったが、日陰が無いところへの設置となるため、テントの用意などを尋ねてみたが、「わからない」との回答であった。
確かに南阿蘇村の一部は、地震から100日経過していても、阿蘇大橋周辺、河陽町などはいまだに水が出ず、瓦礫もそのままとなっているためペットのことまでかまっていられないと感じた。南阿蘇村は報道されていないがほとんど手がつけられていない状況だった。
ほとんどの避難所は8月12~19日で閉鎖となる。しかし、みなし仮設、仮設住宅にスムーズに入居できる方はどのくらいいるのだろう。
前回6月のときに益城町総合体育館内のペット飼育避難者の方対象に利用できる、ドッグラン、空調の効いた立派な預かり室は(環境省と益城町、YMCAによって設立)他のかたがたも利用できるようになっていたが、小型犬~中型犬のみ。
ピースウインズジャパンは再春館製薬ヒルトップより熊本テクノリサーチパーク内にペット同伴の専用ユニットハウスをつくり、その敷地内にドッグラン、一時預かり施設ができていた。
(これは益城町総合体育館のグランドにてテント生活をされていた方対象が入居されていた)
今回すべての仮設を廻り、6月に訪問した避難所も廻って感じたことは、ペット飼育者への情報共有が本当に少なかったことである。3つの大きな保護団体と関わったが、その3つの団体さえも横のつながりを持とうとしないことに、私は納得がいかなかった。
「誰のために活動しているんだろう?」私は心の中で常にしこりとなっていた。
また仮設住宅を廻って、最初から「ペット飼育者」と「そうでない方」との住み分けをする必要があると感じる。また避難所においても、仮設においても迷子、行方不明の犬猫の情報の共有化を行うこと。特に高齢者が多いところであるので、写真などを冊子のようにして各避難所などにおいておくこと。が いち早く飼い主さんへ大切なペットたちを返すことができるのではないだろうかと思うのです。
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