コロナでの緊急事態宣言が解除され、ずっと自治会での防災訓練が中止され、ボランティアも個人的な勉強会以外ではずっと依頼がなく、今回久しぶりに横須賀市大矢部小学校での防災訓練で「ペットと同行避難」の講演依頼があり、活動させていただきました。
「ペットと同行避難」だけの防災訓練とお聞きし、時間もしっかりいただき、準備万端にして参加させていただきました。
今回は、横須賀市動物愛護センター職員、川畑動物病院獣医師 川畑健先生、横須賀市市民安全課職員の公聴、参加もありました。
プロジェクターを使用し、実際の被災地でのペットの避難状況画像を見ていただき、どの避難がいちばん安全、ペットにストレスがかからないのか?などを考えていただく機会をもちました。
私が今迄お伝えしてきていることは「同行避難」に関しての入り口の入り口の前くらいの所です。
「ペットは家族だから」と言って、避難所へ一緒に連れ、一緒に過ごすことはどれだけリスクが大きいか?という所から理解していただかなくてはいけないのです。いろいろな方向性から、避難所運営というものは行っていかなければならないのです。
ましてや、人間と異なる動物をどのようにして受け入れることができるのか?
日ごろの飼育情況からお話を行っていかなければならないのです。
今回参加された住民の数は制限があり、とても少人数での訓練でした。
講演後の質疑応答の中で、ペット飼育者の方から「話が長すぎる。たくさん言われてもわからない。もっと短く、要点だけを」と言う意見がありました。
これに関してお答えします。もしそれを望まれるならば、「同行避難」について、いろいろな分野より書いてあることを読んでみてください。そして実行してみてください。
数年前よりこれに関してのごく一般的なことは投稿されています。今現在、どこかの地域でそれを元にして、避難所運営を行えているでしょうか?
「ペットと同行避難」が何の問題もなくできるような地域があるでしょうか?
ボランテイアはその原因を探り、解決するため活動を行っているのです。今回飼育者自身が、そのような発言をすることがとても残念に感じました。
配付している資料は、講演会でお話しした復習と、これからの課題などを盛り込み、これもまた多くの資料となっています。
年に1回だけの訓練時の講演で、すべてがわかるでしょうか?そのチャンスしか、ボランティアにはありません。だからこそ、資料も多くなり、お伝えすることも長くなるのです。
ご理解いただけると幸いです。地域猫などを管理している方々の参加もあり、「とても勉強になった」と心強いお言葉もいただきました。
飼い主さん同士のコミュニティー防災意識を高め、各避難所での委員と協力して、人もペットも安心して過ごせるような避難所が運営できるようになることを切に祈ります。
最後に川畑健先生より、横須賀・三浦周辺でのペット数避難状況などのお話がありました。
災害時の物品、避難所での管理などお話しする時間もなく終了してしまい、とても残念でした。
関わったスタッフの皆様、お疲れさまでした。